ペン先の製作工程                      last up date 2001/5/12



万年筆は、その名の如く耐久性が必要です。この耐久性を保つため、ペン先には、インクの酸に侵されないよう耐酸性と、筆記の時紙面とペン先の先端が摩耗しないよう耐摩耗性が要求されます。
この万年筆の命ともいえるペン先部分は、55もの行程を経て造られます。では、この万年筆のペン先の製造行程を説明しましょう。



<工程>

@純金(99.9%)と、銀・銅・ニッケル・亜鉛などを用意


A@を1200〜1500℃で溶解し、合金を造る

B鋳造して、合金インゴットを造る
  

C圧延。


Dさらに圧延。
 ペンに弾力性を持たせるため、先端部を肉厚に圧延しなおす。

 この先端と後端の肉厚の微妙な差が弾力に影響する。
  (横から見た図)

E打ち抜き


Fハート穴を打ち抜きし、刻印


Gプレス機で、成型。

  (図はペン先端側から見た所)

H電気でイリドスミンのペンポイントを溶着。
  (合金がイリドスミンを含む)

I芯出し

J切割り
 カッターで細い溝を入れる。


K先端研磨
 目の細かいグラインダーで先端を1本1本研ぎ、成型


L先端バレル
 先端部だけが外部に出るよう、特製の容器に1つずつペン先を
 入れ、一緒に砥石を入れたバレル(ドラム)を回転させて研磨


  研磨で、先端のイリジウムが丸みを帯びてなめらかに。
 

M先寄せ調整・検査。
 Gの切割り行程で先開き気味になったものや、
 左右が対称でない等不揃いのもの等を調整・手直しする。
ルーペで1つ1つ検査

N湯通し、すきつけ
 ペン先をペン芯に装着。
 金属であるペン先と樹脂でできているペン芯と、
 異質な材料同士を蒸気をあててなじませる。




◆『プラチナ万年筆』の前身、中屋製作所当時(戦前)のお客様宛てのご挨拶状が発見されました。
                                           (情報ご提供;すなみまさみち様)










         旧本社店舗です。2007年秋公開の映画『クローズド・ノート』のモチーフにもされています。
  




                                        




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