万年筆の構造
last up date 2004/10/20
また、中屋の
バランスコントロールモデル
のように、キャップや先軸、胴の部分に付いている金属は、リングと言います。
<ペン芯>
インクが、快適に一定量ずつ流れて、スムーズに連続して文字が書けるのは、ペン芯の働きです。
万年筆の良否は、このペン芯で決まります。
<ペン芯の構造>
プラスチックで作られたペン芯は、背部にインクの流れる毛細管溝が刻まれ、インクと交換に空気が入る空気溝が腹部に、さらにボタ落ちを未然に防ぐインク含み溝(蛇腹)が刻まれています。
インクと空気の出入りは、ペン芯の中心穴を通り、スペアー内に入ります。
それから毛細管作用で、インクを誘導します。
1 インクをペン先まで誘導する
2 ボタ落ち防止装置の役目
3 カバー内に密閉され、インクを
ペン先の裏側に絶えず潤わせ、
書き出しをよくする
断面図
1 空気交換溝
2 胴
3 インク溝
4 誘導管
5 空気溝
<インクのボタ落ち>
万年筆で一番困るのは、ボタ落ち、インクの出過ぎです。
ボタ落ちは、万年筆内外の温度差、気圧差が原因で生じるものです。
従って、冬期(スペアー内に溜まった冷たい空気が、手から伝わる体温で、急に膨張してインクを押し出して、ボタ落ちが起きる)や、航空機内(気圧の低下によって起きる)で起きることがあります。
<インクの自動調節>
ブラチナ万年筆が開発したペン芯は、ボタ落ちしない自動調節付きペン芯です。
自動調節のしくみは、次の通りです。
スペアー内のインクは、ペン芯の中心を通り毛細管溝の毛細管作用で流出し、交代に空気は空気溝から蛇腹を通り中心穴に入り、スペアーの中に入ります。
体温により内部の空気が膨張し押し出されたインクは、蛇腹に含まれ、溜められます。
この際蛇腹にある空気は腹部の広い空気溝から大気中に押し出されるので、インクはスムーズに蛇腹に溜められます。
ここにインクが溜まるため、空気は内部に入れず、スペアー内は真空状態となり、インクの流出は一時中断されます。その間、蛇腹にあるインクが毛細管から流出し書き続け蛇腹に溜まっているインクは次第に消費されます。
ついで、再び空気が入り、毛細管作用が働き、インクが流出してきます。
さらに、蛇腹にインクが溜まると、それ以上インクが出ないようにする自動調節し、温度・気圧に影響されず最後の一滴までボタ落ちやインク切れがなく使う事が出来ます。
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