輪島の職人に東京で作業場を提供し、製作を続けて参ります。
弊社では震災前より高騰している蒔絵の材料のひとつである金(紛)などを中屋で代理購入したり、漆の木の育成にも努めてまいりましたが、今回の被災により漆塗り職人を東京に招聘して製作を継続することにいたしました。
特に輪島はダメージが大きく、復旧には1年は要すると地元からも連絡を受けています。
「輪島塗り」には定義があり、中屋ではそれを尊重して当社の漆芸品は「輪島漆塗り」という呼称を認めていただき当初から使用してまいりましたが、厳密には地元を産地としているものだけに「輪島漆塗り」と表現することが可能であり、今回一時的とはいえ東京で漆を塗ることについては「輪島漆塗り」と称することが叶いません。
品質承認は中屋で責任をもって、なんとか「輪島漆塗り」の伝統の火を絶やさない様にして参ります。
まずは塗りものから始めて参りますので、いわゆる蒔絵についてはまだ先々が見えていないことも合わせてご報告させていただくと共にどうか皆様のご理解を賜りたいと存じます。
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